科学技術情報流通技術基準
会議予稿集の様式 解説
- 〔本基準策定の目的と経緯〕
- 学協会が中心となって開催する研究発表会,学術講演会などにおいては,各分野の研究開発の状況や研究成果が,いち早く発表されることから,最近,これらの会議に対して強い関心が寄せられ,会議に先立って発行される予稿集の需要は極めて大きくなっている。
しかしながら,これらの予稿集の発行形態は,学協会によってまちまちであり,一般になかなか入手しがたいこと,資料入手後の整理,保管あるいは二次資料作成にあたって,極めて能率が悪いことなどから,せっかく発表された科学技術情報が十分に活用されているとはいえない。
このような情勢から,本基準では,学協会等で発行する会議予稿集について必要最小限の項目について,標準的な様式を定め,流通の円滑化を図るとともに,情報が有効に活用できるようにすることを目的として作成したものである。
- 1. 適用範囲
- 本基準では,学術研究成果の発表を行う専門的な会議を中心に考え,予定される講演の要旨をまとめ,会議に先立って独立した印刷物として発行される予稿集の様式について定めたものである。しかし,科学技術の諸分野における会議で発表される研究成果に関連する資料としては,いわゆる予稿集のほか,会議終了後に会議での講演内容を論文としてまとめ,ディスカッションの内容を併せて掲載した会議録も発行されている。また,予稿集の発行形態にも雑誌の一部として発行されるものもある。これらの資料に対しても本基準を適用することが望ましい。
- 3.3 目 次
- 講演会等の参加者の便宜を図るために,プログラムを掲載する場合には,目次と兼用してもよい。プログラムには下記の事項を適宜掲載する。
(1)プログラム目次
(2)会場案内
(3)日程と内容
(4)会場別一覧
(5)専門分野別索引
(6)発表者索引
(7)座長一覧
(8)総会・懇親会等への案内
(9)参加者への諸案内
(10)予稿集目次(3.3参照)
(11)上記各事項の掲載ページ
3.4 講演要旨
- 講演内容が長くなる場合には,更に抄録をつける必要がある。抄録の書き方については,SIST 01「抄録作成」に従う。
- 3.5 柱
- 講演要旨が数ページにわたる場合の柱は第1ページだけに掲載してもよい。
- 3.7 奥 付
- 奥付を付けることができない場合には,奥付の記載事項を表紙1〜4のいずれかに記載することが望ましい。
- 4. 記載要領
- 会議名,主催機関・団体名,会議予稿集名及び目次を表記する際に用いる“国際的に広く通用する言語”として,我が国では慣例として英語が用いられることが多い。
- 4.3 会議の開催場所
- ここにいう都市名とは必ずしも行政区画をいうのではなく,その会議の開催場所を含む慣用的な地名を用いてもよい。
- 4.5 会議予稿集名
- 会議予稿集には,講演論文集,講演要旨集,講演予稿集等様々な名称が使われており,対応する英語名として,Abstracts,Preprints,Proceedings等が用いられているが,本基準案では,対象とする内容を考慮し,会議予稿集及びPreprintsに統一して用いることとした。なお,Proceedingsという語は事後に発行される会議録に対してあるいはフルペーパーを掲載した論文集等に用いるので,講演要旨のみを掲載した予稿集に対しては使用しないことが望ましい。
- 参照又は関連基準・規格:
- SIST 01 抄録作成 SIST 07 学術雑誌の構成とその要素
- SIST 02 参照文献の書き方 SIST 08 学術論文の構成とその要素
- SIST 06 機関名の表記 SIST 09 科学技術レポートの様式
- JIS P 0138 紙加工仕上寸法