用語解説 

(1) anonymous-FTP
    インターネット上で,不特定のユーザに,ソフトウェアやデータやドキュメントを配布するための仕組み。
(2) DTD(Document Type Definition)
    文書型定義文書。文書構造を定義したもの。章,節,項といった文書の階層構造だけでなく,本文から図・表・文献・注などへの参照関係も定義できる。文書を交換あるいは共有したいグループの中での共通文書の構造を規定するときにDTDが用いられる。 →(10)SGML/XMLをも見よ。
(3) FTP(File Transfer Protocol)
    TCP/IPを使ったファイル転送プロトコル。ユーザがアクセス権を持った2つのコンピュータの間で,ファイル転送をするときに使う。異なったコンピュータの間でテキストファイルを転送しても,そのまま文書として読めるように,テキストファイルの文字コードを変換する機能も持っている。画像ファイルも送れる。
(4) GIF(Graphics Interchange Format)
    標準的な画像データの圧縮形式の一つ。256色の表示が可能である。
(5) JPEG(Joint Photographic Experts Group)
    静止画像データ圧縮アルゴリズムの国際規格。最高100分の1まで圧縮でき,実用上10分の1から30分の1までの圧縮率が使われる。
(6) LaTeX
    Leslie Lamport氏が開発したTeXのマクロパッケージ。TeXにスタイル機能が付加されている。
(7) MPEG(Moving Pictures Experts Group)
    動画像のデータ圧縮の国際規格。
(8) PDF(Portable Document Format)
    Acrobatで表示・印刷できるファイルの形式。画像データを1/2〜1/100に圧縮し,文字のフォントや大きさ,レイアウトなどもそのままファイル化できる。
(9) PostScript
    文字と図形を表示するページ記述言語。インタープリタ形式の言語で,使用する出力機の解像度に依存しない記述が可能である。文字と図形を組み合わせた高度な表現が可能である。印刷物の出力など,特に高い解像度を要求する印刷処理で一般に利用される。
(10) SGML/XML(Standard Generalized Markup Language/eXtensible Markup Language)
    SGMLは文書の構造を記述することに重点が置かれたマークアップ(タグ付け)言語。文書の構造をDTDで規定し,そのDTDに従って文書をタグ付きテキストデータで記述する。構造だけでなく,文字の書体やフォント,文書のレイアウト,索引などを記述することも可能である。また,文書のみならず,様々な情報の構造を記述でき,これにより文書の処理や管理,コンピュータ間でのデータ交換が容易に行える。 →(2)DTDをも見よ。
 最近インターネット対応のSGMLというべきXMLが注目されている。XMLは基本的にSGMLであるが,次に述べる特徴がある。XMLはSGMLが持つ多くの機能のうち現時点では不要になったオプション機能を除いたサブセットであり,機能が限定された分,アプリケーション・プログラムが作り易くなっている。またXMLはSGMLと同じくDTDが規定できるから,文書構造記述能力,データ項目定義能力の点ではSGMLと同等であり,その点,DTDを自分で規定できない,すなわち,データ項目を自分で定義できないHTMLとは異なっている。SGMLに基づいて作られた文書データベース(以下,SGML文書DB)は,プログラムでHTMLに変換しないとWWWでは見られないが,XML文書DBは表示用ツールをWWWに組み込むことによってプログラム無しで表示できる。表示用ツールとして,現在までにCSS(Cascading Style Sheet)やXSL(XML Style sheet Language)などが開発されている。またSGML文書DBは,そのまま,あるいは簡単な変換プログラムでXMLに基づいた文書DBとなる。これらの理由で,今後,SGMLと同等あるいはそれ以上にXMLが使われるだろうと期待されている。
(11) TCP/IP
    インターネット上で使用されるパケット通信をベースとするネットワークプロトコル。
(12) TeX
    Donald E. Knuthによって開発された文書組版システム。最終出力したい言葉とそれをどのように表したいかの指示を一緒にテキストファイルとして記述する,いわゆるマークアップ方式の組版システム。
(13) TIFF(Tagged Image File Format)
    画像ファイルの記録に使用されるフォーマット。各データにファイル形式を示すタグが記述されている。このタグによってモノクロ/カラーなど多種多様な画像データに対応できる。
(14) WWW(World Wide Web)
    ネットワーク上に散在する様々な情報を,誰もがアクセスできる情報として公開するためのメカニズム。インターネット上に点在する情報を,ハイパーテキスト方式で関連づけ,参照先を次々と切り換えて,必要な情報にアクセスできる。ドキュメントの記述にはHTMLを使用する。文字,静止画,動画,音声などあらゆるデータを提供することができる。
(15) XML(eXtensible Markup Language)→(10)SGML/XML参照
(16) zip
    ファイルの圧縮形式の一つで,米国では最も一般的なものである。
(17) インターネット(Internet)
    TCP/IPによって,コンピュータを相互接続した世界最大の通信ネットワーク。電子メール,ネットニュース,FTP,Telnetなどを利用することができる。
(18) スタイル機能(style function)
    論文名,著者名,所属,抄録,章節のタイトルなどの項目に応じた表示スタイル(センタリング,字の大きさ,太字など)を持たせうる機能。
(19) スタイルファイル(style file)
    ワープロソフトやDTPソフトウェアで,一行の文字数や1ページの行数,さらにはマージンや段組み,見出しや本文など項目ごとのフォント設定などのスタイル(書式)データを設定したファイルのこと。
(20) データ圧縮(data compression)
    ディスクスペースを節約し,またはデータの転送時間を短縮するなどの目的で,情報を失わずにデータ量を減らす技術。圧縮されたファイルのデータの復元は解凍と呼ばれる。解凍したときに完全に元に戻るかどうかで,可逆圧縮,非可逆圧縮があり,プログラムやデータベースなどは前者を,画像や映像などでは後者が用いられる。
(21) 電子メール(electronic mail)
    コンピュータネットワークで,一対一または一対多で特定の相手とファイルをやり取りすること。指定したIDをもっている人間にのみ送れるため,私信のように利用できる。
(22) 特殊文字(special character)
    標準的な文字セットに加え,ユーザが独自に作成し,登録して使用する文字パターンのこと。
(23) ビットマップ
    文字や画像を黒と白など2色のドット集合を使って表現すること。
(24) 論文識別子
    電子出版物の場合,各論文の一義的な識別子は印刷版とは異なった形を持つ必要があり,海外の出版界では以下のような識別子が提案されている。
      ◎PII(Publisher Item Identifier)<http://pubs.acs.org/journals/pubiden.html>
    欧米の学会・出版社により1995年に合意された識別子で,冊子体論文,電子論文をあわせて同定する。各出版社が雑誌毎,暦年毎に連番を付与する。PIIでは論文を巻号ページではなく,年ごとの番号を用いて識別するため,印刷版の掲載ページが確定する前に付与できる点が長所である。たとえば,ISSNが0165-3806の出版物の1996年の403番目の論文を以下のように表記する。
      S0165-3806(96)00403-8
    最後の8はこの場合のチェック文字である。なお,PIIは印刷版の論文のタイトルページの欄外に印字されるようになったため,印刷版の利用者であっても知ることができる。
      ◎SICI(Serial Item and Contribution Identifier)
    米国NISO規格のZ39.56であり,当初は巻,号,ページを用いて記述した。例えばISSNが0165-3806の出版物の120巻5号32ページの論文を以下のように表記する。
      0165-3806(19960315)120:5<32:IAA>2.0.TX;2-0
    その後,1996年に第2版が制定され,PIIの形式でもよいとするなど,記述法については様々なオプションが可能となった。
      ◎DOI(Digital Object Identifier)<http://www.doi.org/ml>
    1997年に公開された識別子であり,IDF(International Digital Object Identifier Foundation)が普及を推進している。 また,DOIの技術サポートはCNRI(The Corporation for National Research Initiatives)が担当している。論文に限らない多種多様なディジタル・コンテントの識別をも意図しているが,論文についてはPIIやSICIを包含する体系であり,上記の表記例の場合,DOIでは以下のように表記する。
      PII使用では,10.1002/S0165-3806(96)00403-8
      SICI使用では,10.1002/0165-3806(19960315)120:5<32:IAA>2.0.TX;2-0
    ここで,10.1002はDOI登録機関の番号である。


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